トラベラーズノートを仕事用として使う
はじめに

仕事用に長年使ってきたシステム手帳が、ボロボロになってきた。
けすけが今の会社に転職して間も無い頃に買ったリフィルサイズ(H170mm×W95mm)の手帳。
新人で齷齪(あくせく)していた頃から一緒に持ち歩いていた手帳だ。
買い換えようか悩んだ時期もあったが、ずっと使い込んできた。この手帳は本革では無いため、カバーの表面のコーティングがボロボロと剥がれ出してきてしまう。
さすがにお客様との商談などで、ゴミを落とすわけにはいかないと考え、買い換えようと決断した。だが、カバーこそ傷んできたものの、リング部分はまだまだ現役。
けすけの思い入れがある手帳。
捨てるには惜しい。けれどこのままでは使えない。
そんなとき、ふと思いついたのが「トラベラーズノートへの移植」だった。
システム手帳とトラベラーズノート、それぞれの魅力
システム手帳の強みは、何と言ってもリフィルの自由度とリング構造による取り外しの簡便さ。
一方、トラベラーズノートは革カバーの風合いや、経年変化の美しさに惹かれる人も多いはず。
けすけもその一人で、どちらの良さも活かせないかと考えた。
リング部分の取り外しと再利用

今回使ったのは、リフィルサイズ(H170mm×W95mm)の6穴リング。
改めてみると結構ボロボロである。
(ごめん)と心で言い聞かせ、システム手帳からリング部分だけを丁寧に外す。
けすけ自身、とても申し訳ない気持ちでいっぱいになる。トラベラーズカンパニーの連結バンド パスポートサイズを使用。
リングの固定は留め具は使わず、しっかりと挟み込みたかったため、小さいものを選定した。

リングの位置決めを行い、ノートと一緒に挟みこむ。

ノートとリングが互いに引き付けあって固定されているように感じる。

ここでもう一工夫を入れる。
トラベラーズノートのスペアバンドをノートとリング土台下部に潜らせて引っ掛けるようにした。

固定力は問題なくクリア。
逆さまにしても強く振っても、連結バンドのゴムの伸縮で良い具合に馴染んでくれる。

リングを挟んでいるため、少し厚みが出たが手帳のバンドで止められるので
全く問題なし。少し雑なくらいがトラベラーズノートらしさが出て良いのではないかと思う。
実際の使い心地

トラベラーズノートのしなやかな革と、手になじんだリングの組み合わせは想像以上に快適。
開閉もスムーズで、リフィルの交換もこれまで通り。
まさに「自分だけの一冊」に進化した手帳となった。
まとめ ー モノを“捨てずに活かす”楽しみ
使い込んだ手帳のパーツを、別のモノに引き継ぐ。
それは、単なる『リユース』ではなく、思い出や時間を重ねた『証』を次のカタチにするということ。
モノと向き合い、自分だけの使い方を考える。
そんな時間もまた、愛着を深めてくれる大切な瞬間ではないだろうか。モノを“使い切る”ただ捨てるとは違い、どこか一つ喜びを感じられる経験になったのではないかと思う。